長引く不況の中、市民生活は苦しさを増しています。市財政も、好転どころか悪化が続き、さまざまな場面で市民の皆さんに迷惑をかける事態となっています。そのような中、市職員に3000万円を超える退職金を支払ったり、東京都職員より高い手当を支払ったり、同一人口の市より多過ぎる管理職を配置しているのが稲葉市長です。それを無批判に許容している議会多数派の責任も大きいと思います。まさに「ぬるま湯」体質で、市民生活の実態を見ていないとしか言いようがありません。
私は昨夏、市民団体「職員手当削減直接請求2012」の皆さんといっしょに市役所の高額人件費の引き下げを求める直接請求の署名運動を行いました。署名は成立に必要な数を大きく上回りました。しかし、成立した直接請求条例案に賛成した議員は私ひとりで、他は全員反対でした。直接請求の内容は「退職金は3000万円を超えないようにしてほしい」「各種手当は東京都職員を上回らないようにしてほしい」「ボーナスの支給回数は3回ではなく民間並みの2回にしてほしい」など常識的な内容ばかりでした。市民の皆さんからの当然の提案に耳を貸さない議会は大きく変える必要があります。
なお、その後、直接請求による市民パワーが効果を発揮し、一部手当の削減を内容とする条例改正に結びついたことをご報告申し上げます。
(2013年1月22日) |